2018/09/28

お坊さんと

先日、禅のお坊さんとお話をする機会があった。
その方の書いた本についてどうしても尋ねたいことがあり、会いに行ったのだ。
結局「どうなるかわからないよねえ、今後は」という答え。それは予感していたのだが、これからの時代はしばらく「わからない」ことを「わからない」まま耐え、手探りでトライ&エラーを繰り返していくんじゃないか。それは「すでにわかってること」に退行する危険と常に隣り合わせの作業だ。

老師「でも、そのうち頭にチップ埋め込まれて、個人、とか、集団、とか、これまで続いてきた人間関係の構造自体が変わる可能性だってあるよ。技術によって瞬時に意識が共有されれば、個人が個人である必要はないわけでしょう」
私「Ghost in the Shellの世界ですね」
老師「そう、あれ意識ってものを考えたときの由々しきモデルなんだよね。そうなった時、あなたそれやりますか?って話なの」
私「、、嫌ですね、なんか。」
老師「でしょ、僕もそうなの。で、チップ埋め込まれてもいいって人と、なんか嫌だって人と、分かれると思うんだよ、なんで嫌なのかってことは、僕も理屈では答えられないんだけど」

ベケットは「わかった」世界には安住せず、「わからない」世界に向かってひらいていたと思う。そのありようは、結構、トライ&エラーの道を選ぶ人にとっては励ましにもなるんじゃないか。




演出 苧環

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